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図解モチベーション大百科 池田貴将 感想

モチベーションを上げたい人のための1冊です。

 

本の内容は行動経済学・実験心理学などを扱った国内外の文献から心理・行動に関する実験とその結果を抜粋し、著者なりの解釈を加えたものです。

 

著者による説明は独自の解釈であり実際の研究者の意図とは異なる場合があると書いてあります。要するに、実験内容と結果は変えないけど著者が勝手に考察を変えているものがあるということです。それを理解したうえで本を読む必要があります。

 

本は図が多くてとても読みやすかったです。モチベーションを具体的に上げる内容に関しては、個々の内容が少し浅い印象もありますが、100個のモチベーションに関する事例が紹介してあるので、ボリューム的には満足できると思いました。

 

 

 

1ヵ所気になったのが、悲観的戦略の内容と魔術的思考の内容が矛盾しているのではないかということです。

 

悲観的戦略では、最悪の事態を想定することでモチベーションを上げるということが書いてあります。

 

魔術的思考では、「できる」という呪文を頭の中で念じることによってモチベーションを上げるということが書いてあります。

 

最悪の事態を想定するのと「できる」と頭の中で念じるのは矛盾しているように思いました。悲観的なことを想定しながら心の奥底では「できる」と考えればいいのかもしれませんが、ちょっと難しい気がします。。。

 

ただ、これ以外に引っかかるような点はなく、とても参考にしたいと思える内容でした。

 

今すぐにでも実行しようと思ったのがマインドセットとセレンディピティとパワーポーズです。

 

マインドセットは、自分がいま大切にしたいことを書きだしてその価値に結びつくことをするというものです。自分の価値観を思い出すことで自信が深まり、周りに対する愛情も深くなるそうです。まず、自分の大切にしている価値観を書きだしてみようと思いました。

 

セレンディピティは、自分は運がいいと思うことでモチベーションを上げるというものです。客観的に見て悪い出来事が起きたとしてもこれはハッピーエンドの布石だと思うことでその後の展開をいい方向へ動機付けしていく。すぐに実行できそうです。

 

パワーポーズは、姿勢が気分に影響を与えるというものです。気分は姿勢に影響を与えますが姿勢も気分に影響を与えます。正しい姿勢で堂々とするとストレスが下がり、背中を丸めた姿勢になるとストレスが増加するようです。正しい姿勢は健康にもいいと思うので、さっそく実践しようと思いました。

 

他にもためになる内容が書いてあり、とても勉強になりました。見返しやすいですし、軽い気持ちで実行できるので、参考にしやすいです。自己啓発本としてはかなり有用なのではないでしょうか。

 

モチベーションがなくて困っている方にはとてもオススメできる本でした。