働いて1ヶ月経ち、給料をもらえることになった。
久しぶりの給料なので、もらえることが感慨深い。これまでは作業所に通っていたので給料をもらっていなかった。
作業所の工賃も給料といえば給料だけど、工賃は作業に対する対価なので、労働に対する対価ではない。やっぱり労働に対する対価は作業に対する対価とは全く違う。立派に働いたという社会的承認がそこにはある。工賃と給料はまったく異なるものだ。
そしてこれが1月分の給料である。
手取り合計80773円
燦然と輝く80773円である。
1ヶ月働いてこの給料?安すぎない?と思われるかもしれないが、ほぼ最低賃金で働いていて労働時間も短いのでこんなものである。私にとってはこれでも十分だ。もちろんもっともらえるに越したことはないが、今の私の状況ではこれが限界だと思われる。
去年ハローワークへ行って求人を探して面接をして就職したわけだが、もうすこし給料のいい会社はあった。労働時間が少し長くて時給も少し高い。おそらく求人に出ていた会社の中で今の会社が一番労働時間が短くて一番時給が安かった。なぜそんな会社に就職したのか?
今の会社が良かったところは、障害者が多く働いていてサポート体制がしっかりしていそうだったからだ。給料を重視している人は今の会社には入らない。給料が低い代わりに働きやすい環境を選んだ。働けなくなっては元も子もないと思うので、安定して働けるだろうと思って選んだのだ。
実際今のところ働きやすいと思っている。他の会社がどうかわからないので一概には言えないが、今の会社は障害者が働きやすいと思う。無理な仕事をふられることもなさそうだし、休みもとりやすい。周りの障害者を見ていても苦しそうにしている人はいない。体調が悪い人は無理せずに休んでいることが多い。障害者が働きやすい環境だと思う。
今の会社でどれだけ働くことになるかわからないが、とりあえず1年は辞めないで働きたい。1年辞めないで働けたらそれから先もずっと働ける気がする。今の会社の部署がいつまで存続するかわからないけど、できればずっと働きたい。
今ほしいものはないので給料の使い道は特に考えていないけど、2月は私の誕生日があるので自分のケーキでも買おうかと思う。
少しずつ社会人としての道を進んでいきたい。